燐文のタカン語訓読について今私が持っている直感メモ

この記事は、筆兵無傾 Advent Calender 2022 adventar.org の12月8日の記事です。おや……? まあ本題入りましょう。

燐文って???

架空世界ファイクレオネで使われる伝統的な文語です。 燐字という表語文字ランダムに並べて書かれます。 まあ漢文みたいなもんですね。

タカン語

架空世界ファイクレオネで使われる言語で、日本語みたいな特徴を持っています。

燐文のタカン語訓読

燐文をタカン語で訓読する方法です。

なぜ訓読するか

以下のような目的です。 1. タカン語に必要で燐文にない機能語を補う。 2. 語順を転倒する。

機能語の補充

送り仮名のように燐字を右側に送ります。代表例は以下のようなものです。

燐字 読み 意味
【生】 主題/主語
【於】 対格
【処】 かん 処格
【之】 修飾格
【而】 接続
【即】 けん 仮定

用言語尾の送り方は二通りあります。

【私や火な門き閉ね行き心る】

右:音声的方法(筆声術:カソンジツ)

この方法では、用言語尾の音声に応じて適切な燐字を送ります。 上図では、
【心る】を【心鳥】、
【閉ね】を【閉労】、
【行き】を【行極】、
【火な】を【火静】
と表記しています。どの文字を使うかは現状は私の勘に頼っています。画数が少なく、機能語とぶつからない語を選んでいます。

左:機能的方法(筆力術:カミュジツ)

この方法では、用言語尾の機能に応じて適切な燐字を送ります。 上図では、
【心る】を【心下】、
【閉ね】を【閉】、
【行き】を【行反】、
【火な】を【火之】
と表記しています。 すなわち、

燐字 読み 意味
【下】 -u 終止形
【∅】 -∅/-e 連用形
【之】 -a 連体形
【反】 -i 命令形

と表記しています。

語順

目的語-動詞 を 動詞-目的語
前置詞-名詞 を 名詞-後置詞
という語順転倒を行うために三種の符号を使います。基本的に上から下に文章を読んでいき、一度参照した単語は次回以降無視します。

符号 名称 意味
無字 その字を一時的に読まず、下の文字に移動する。
反字 その字を読み、直前の無字に戻る。
連糸 二文字以上をまとめ、一つの文字と見なす。

無字と反字が同時についている字は無字を優先的に使い、その文字についている無字を全て消費してようやく反字を読むことになります。

以下、例です。
【王や何き為在らき識ね心る。】

【羅国あ王あ清王や石き足撃て謝く。別あ国あ王や足撃てわ付人かん奮く。下日王家かん人無す。奮け無し。】
前置詞【於】は「かん」、【須】は命令形で処理。

簡単ですがこんな感じです。